2013年11月28日木曜日

紹興酒

紹興酒(しょうこうしゅ)とは中華人民共和国浙江省紹興市付近で製造させる代表的な黄酒(ホアンチュウ)すなわち醸造酒のこと。
アルコール度数は14~18度。飲用にしたり調味料として用いたりする。紹興酒には製法の違いによって、元紅酒、加飯酒、善醸酒、香雪酒の4種類があり、この順にドライである(つまりブドウ糖が少ない)。日本でよく飲まれるのは加飯酒。

黄酒を長期熟成させたものを老酒(ラオチュウ)と呼ぶ(中国本土以外の台湾・日本で作られたものも老酒と言うことがある)。

[原料]
糯米(もちごめ)、麦麹、酒薬、鑑湖の水、漿水、焦糖色(カラメル)など

[飲み方]
中国でもっとも一般的な飲み方が、常温で飲むストレート。
油料理にも負けない芳醇な香りとまろやかな味わいが口中に広がり、紹興酒そのものの旨味を感じることができる。
夏などはロックや、冷やしてストレートで涼しく飲むのもお勧め。
日本酒と同じように35~45°にお燗して飲む方法もありる。
中国には無い日本独特の飲み方だが、日本ではこの飲み方が多い。
また、レモンを少量絞ったりして焼酎のように一味加えて飲むこともある。
温めることで、湯気と一緒に紹興酒の芳醇な香りをより一層楽しむことができる。
寒い冬や温まりたいときにお勧め。
紹興酒の独特な香りや味に慣れていない初心者の方は最初はソーダ割りで飲むという方が多い。
ソーダ割りにすることで、紹興酒の酸味がソーダの炭酸ですっきりとした味わいに変えてくれる。
紹興酒を飲んだことのない方や、少し変わった飲み方をしたい方におすすめ。


[豆知識]
日本では、紹興酒に角砂糖等の糖類を入れる飲み方が浸透している。これは最近まで質のよい紹興酒が日本に輸入されず、糖類で誤魔化して飲んでいたことが発端であるとまことしやかに言われているが、日本だけでなく江南地方で一般的に飲用される方法なので、この地方の飲み方が伝わった可能性が高い。話梅と呼ばれる甘い干し梅を砂糖の代わりに入れる飲み方もある。




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